胃がん予防に期待！発症を抑える酵素発見で

ピロリ菌による胃がんの発症を抑える酵素が発見されたというニュースをみて、胃がん予防に期待です！


ピロリ菌は、胃の粘膜にいる細菌で、ヘリコバクター・ピロリのことです。胃がんになる原因になるといわれていますよね。


発見したのは、東京大大学院の畠山昌則教授（感染腫瘍（しゅよう）学）らのチームです。
１５日、英科学誌ネイチャー・マイクロバイオロジー（電子版）に発表されました。


日本人の胃がんの患者のほとんどはピロリ菌に感染しています。


ピロリ菌がつくるタンパク質が胃の細胞に侵入して「SHP2」という酵素と結びつくと、胃がんの発症を促すことが知られています。


でも、このたんぱく質が別酵素「SHP1」と結びつくと、がんの発症が抑えられるのだそうです。
さらに、胃がん患者の1割の人は、ピロリ菌だけでなく、リンパ腫などの原因として知られているEBウイルスにも感染しています。


このウイルスに感染した細胞ではSHP1の量が減って、ピロリ菌がつくるタンパク質の働きが強まることも確認されました。
畠山昌則教授は、「SHP1を増強する物質が見つかれば胃がんの予防につながる」と話ています。


はやくSHP1を増強する物質が見つかって胃がん予防ができるといいですね。

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