ナポレオンの印章 [日記]
「しもべアブラハムは慈悲深き神に身をゆだねる」とアラビア文字が刻まれていたナポレオンの印章はカーネリアンで作った八角形の印章でした。
当時、カーネリアンの印章は安価で街の公証人たちが当たり前に使っていたほどありふれていたのですが、
中近東では指導者にふさわしい石として知られていました。
カーネリアンを身につけると雄弁になり、勇敢で恐れを知らなくなると記された文献があります。
カーネリアンにアラビア語で聖なる言葉を刻むと、邪悪な企みや嫉妬から身を守るとされていました。
ナポレオンは高価な宝石のコレクターだったのですが、カーネリアンのパワーに興味をもち、印章を作って愛用していたのでした。
この印章はナポレオンから、養女で弟の妻オルタンス・ド・ボアルネに与えられ、オルタンスの息子のルイ・ナポレオン(ナポレオン3世)が印章の正当な相続者となりました。
ルイ・ナポレオンは息子のナポレオン・ウジェーヌ・ルイ・ボナバルト(ナポレオン4世)に託したのですが、ナポレオン・ウジェーヌはズールー戦争で戦死。
ナポレオンの印章はズールー族が戦利品として持ち去ったのでした。
その後行ナポレオンの印章の行方はわかっていません。
カーネリアンは7月の誕生石、活力を与えてくれるパワーストーンです。
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